がなり声・シャウトが出せるようになる3ステップトレーニング

みなさんこんにちは!
SEED VOCAL SCHOOL
ボーカルコーチの山口はるきです!

今日はですね
Adoさんがよくやっているような
力強い「がなり」の発声ですね!


このがなりの出し方について、
トレーニングも合わせて
紹介していこうかなと思います!


それではいってみましょう!


動画で学びたい方はこちら⇩





1.がなりの3ステップ


そしたら今日はですね
がなりの出し方を3つのステップに分けて
解説していくんですけれども、

まず最初にちょっと言っておきたいのが

このノイズの発声って
正直かなりレベル高いんですね、、、

実は喉の発達って
適切なステップがあったりするんですが
このがなりって結構後半で教えるような
内容になってきます。

なので今日ここで
「がなり」やっていきたいよっていう方は
是非他のTipsで基本発声も紹介しているので
そちらも合わせて見ていってもらいたいなと思います!




【基本発声が紹介されているTipsはこちら!】
地声の基本発声はこちら
裏声の基本発声はこちら





あと注意がもう1つ!(多くてごめんなさい!)

このがなりの発声って聞いた感じからも結構分かる通り
喉に負担がかなりかかるんですね

なので出し慣れてない方が
いきなり30分とか1時間とかこの発声やっちゃうと
かなり喉にダメージ入ってしまうことがあるので

この練習初めてやる方は
是非5分ぐらいから始めて欲しいなと思います!



はい!そんな注意喚起もほどほどにして!
早速「がなり」の発声
ステップ1から説明していこうかなと思います。

がなりを出したい方が
まず1番最初にやって欲しいことは
これめっちゃ簡単です


まずステップ1では
咳払いしてみて欲しいです!

↑がなりステップ1-1(咳払い)


さてできたでしょうか?
この咳払いができたら
次はもう少し咳払いを長くやってみましょう!

⇧がなりステップ1-2(咳払い長いVer.)


さてこの長い咳払いできたでしょうか?
もしここで躓いてしまった人がいたら、
ここは1-1【咳払い】と1-2【長い咳払い】を
交互にひたすらやってもらえればと思います!

できない方は仮声帯が
鳴らし慣れていない可能性が高いので
「鳴らしなれさせる」ということを
やってみてほしいです!



1.がなりの出し方ステップ2


さてそれでは、
次はステップ2です!

この閉じた状態の咳払いから口を開けていきます!
こんな感じ!

⇧がなりステップ2(長い咳払いから口開け)


さてどうでしょうか?
難しい方は、口を閉じた状態から、
開けるときにゆっくり開けると
多少やりやすいかと思います!

また、
前のステップの
長い咳払いが安定していないと
難しかったりするので、
安定していない人は
まずは焦らずステップ1から
しっかりやっていきましょう!

まだ1回も仮声帯を鳴らす
このがなりの発声をやったことがない人は

1ヶ月くらいかけて
このステップ2までくる

くらいの習得期間で考えておいた方が
安全かと思います!


3.がなりの出し方ステップ3


さてさて、
次はステップ3ですね!
がなりの発声の肝はここからです!

このがなりを【基本発声】と混ぜて使っていきます!

で、ここで組み合わせていく基本発声を
まず2つ紹介しますね!
(基本発声について詳しく抑えたい方はこちらをお読みください!)



1つ目が、
喉頭が下に下がった基本発声!
(喉頭は喉仏のことですね!)

⇧アンザッツ3a(深い地声)





2つ目が、
喉頭が上がった基本発声ですね!

⇧アンザッツ1(平たい地声)





まずこの2つの基本発声は何してるのか?って言うと

アンザッツ3a(深い地声)の方では
喉頭を下げています

喉頭って何かと言うと
喉仏のことを専門的に喉頭って言ったりします。
僕らの声帯はこの喉仏の裏に入ってるんですけれども

僕らの喉頭(喉仏)って喉頭懸垂機構という
喉仏を4方向から引っ張り合ってる筋肉
支えられているんですね



さて、それががなりと何の関係があるのか?

疑問に思う人もいるかと思います。
普通にがなりの練習だけするんじゃダメなのか?


実は、
この喉頭のポジションを変える発声は、
がなりの発声を実際に歌に使っていく際に
かなり重要になってくるんですね!


歌を歌っている時って、
この喉頭のポジションって
上に行ったり、下に行ったりと
結構忙しく動く人が多く


喉仏がどの位置にあっても
がなりを混ぜていけるようにならないと、
実際に歌ったときに
喉頭の位置が変化したタイミングで、
安定せずに途切れたり、
発声できなかったり、
なかなか使い物にならないケースが多々あります!


だから基本発声と
組み合わせていくのが大事なんですね!


さてそんな説明もそこそこに、
この基本発声にノイズを入れていく見本を
見せていこうと思うのですが、



3aでの「がなり」はこんな感じ!

⇧アンザッツ3a(深い地声)にがなり付加

⇧聴き比べ用(アンザッツ3aノイズなし)




これがアンザッツ1での「がなり」ですね!

⇧アンザッツ1(平たい地声)がなり付加


⇧聴き比べ用(アンザッツ1)





まずはここら辺からチャレンジしてもらえると
いいんじゃないかなと思います!

そしてさらにいうなら、
がなりをより少ない息で入れていけるようになるのが
自在にがなりを操る上で
大事なポイントだったりするので!


安定してできるようになったら
ぜひより少しの息で
がなりを入れられるようになってみたり
より普通の喉頭のポジションでも
入れられるようになると
かなり使いやすくなってくるかと思います!

⇧少ない息でのがなり(口頭位置は真ん中くらい)



ここら辺ぐらいまでねできるようになってもらえると
歌でもだんだん使いやすくなってくるかなと思います!



さて!
ここまでノイズについて
かなり詳しく説明してきたかなと思うんですけれども

こういった発声も覚えてみると
ボーカル としてちょっとだけ格が上がるような
かっこいい声が出せるようになるかなと思うので

よかったら今日紹介した3ステップ
ぜひやってみて欲しいと思います!

今日のこのノイズの発声は最初にも言った通り
かなりレベルとしては高いものになっているので
是非、基本発声と一緒にやっていて欲しいと思います!

またこの「がなり」は最初はやりすぎないように!
(代表コーチはこれを知ったその日に3時間くらい発声して1週間声が出なくなりました!)

喉の状態に気をつけながら
疲れを感じたらすぐに休むくらいで
練習を進めていってもらえればと思います!


それでは!