ボイトレで絶対に1番はじめにやってほしい裏声の基本発声を大公開!

皆さんこんにちは!
SEED VOCAL SCHOOL
ボーカルコーチの山口はるきです!

今日は、
ボイトレで遠回りしないために
まず1番最初に絶対にやって欲しい練習

紹介していこうかなと思います。

実は、ボイトレで喉の筋肉を発達させていくには
正しい順番というものがあるんですね。

今日紹介していくトレーニングは、
その順番の中で必ず
1番最初にやってほしいトレーニングになります。

ここをやらないと、
ずっと練習してたのに上手くならなかったのって
ここをやってなかったからなのか!!

と、
後々になって
「遠回りしてきたなー、、、」と
思うようなことがないように!

今日の練習しっかり
押えていってもらいたいなと思います!

動画で学びたい方はこちら⇩



1.自由な喉を作っていくのには
 正しい順番がある

さて!
早速内容に入っていこうかなと思うんですけれども!

さっきも軽く言った通り
実は喉の発達には正しいステップ
というものがあるんですね。


これは17世紀のイタリアンオールドスクールという
ところで言われていたステップになります。


(ボイトレや声楽の研究は
 このイタリアンオールドスクールで
 完成したと言われてますね!)


そんなイタリアンオールドスクールで言われていた
喉の能力開発の正しいステップは
3ステップ!


分離・強化・融合の3ステップですね。


何それ?

という人が多いと思うので!


超簡単に!説明していくと、


地声と裏声の筋肉を別々に操れるようにする
分離のステップ


別々にした地声の筋肉と裏声の筋肉を
それぞれ鍛えていく強化のステップ

強化した地声の筋肉と裏声の筋肉を
もう1度組み合わせて使えるようにする
融合のステップ



この3ステップを守って
分離からしっかり鍛えていくことで、


地声と裏声の筋肉が
お互いに邪魔し合うことなく
綺麗な協調運動をしてくれるというわけですね


そして、
この協調運動ができると、
ミックスボイスなんて些細なことと思えるほど

あらゆる声が
思い通りに綺麗に出せるようになると言われています。


さてさて!
今日やっていくのは、
この分離の練習になります。


これをやらない限りは、
喉を鍛えても
地声と裏声が一生こんがらがったままで
使いづらいので!

しっかり押さえていきましょう!


2.分離を進める「純粋な裏声」トレーニング


さて!

この分離のトレーニングでは、
純粋な裏声という声を出していきます。


この声ってどういう声かと言うと
こういう声なります。

⇧純粋な裏声



さて、
この声ってどういう発声になってるかって言うと
声帯を閉鎖する筋肉、閉鎖筋ですね

【この4本の筋の外側の2本が閉鎖筋です!】


これを使わないで
パカッと開いた状態で
発声する裏声ですね

これが純粋な裏声という声です


パカって開いた状態で裏声発声すると
地声系の筋肉群が一切使われない状態になるんですね。


その状態で裏声を出すからこそ
地声の筋肉と裏声の筋肉を別々に扱える
分離が進んでいくんですね!


でこの練習やってくだけでも
裏声が出やすくなったりするので


(地声の筋肉が邪魔して
 裏声が上手く扱えていなかった人は特に!)


裏声に悩んでる人もやってみて欲しいなと思います!




では次に、
この発声トレーニングで
こうなっちゃったらダメですよという


NG発生のパターンを紹介していこうと思うんですけれども



NGパターンとしては
声帯が開き切らずにちょっとまだ
芯が残ってるような裏声になってしまうパターン
結構多いです

こんな感じですね!

⇧純粋な裏声NG発声(閉鎖筋が閉鎖して芯のある声に)

⇧正しい純粋な裏声


正解はこんな感じで、
これうまくできてると声帯がパカって開くので
声帯の縁が強く当たらずに芯がない声になります。

そして息が長く持たなくなります
声帯がパカッと開いてるので
息がすごい勢いで出てくんですね。

なので、
そんなにいっぱい息を吐こうと思ってなくても
ちゃんとできていれば
3秒ぐらいで息が全部なくなっていきます。

なのでこういう芯のある発声になっちゃってたりとか
声がこうやって長く持ってしまう方は

是非、見本の音をしっかり聞いて
こういう芯のない
長く持たない発声を再現できるように
練習していって欲しいなと思います。

そして逆に言えば、
この純粋な裏声はですね
息がかなりすごい勢いで漏れてくので

何回も連続でやると酸欠になって
頭クラクラしてくることが
結構あるんですね!


でも酸欠に耐える練習ではないので!


この練習をやってて
ちょっとぼーっとしてきたなとか

酸欠っぽいなと思ったら
ちゃんと休憩しながらやって欲しいなと思います




さてそれでは、
見本は分かったけど
実際どうやって
より見本の声に近づけていったらいいの?


なんか意識するポイントとかあるの?


ということが気になる方も
結構いらっしゃるかなと思います!



ただ、ここで、
ものすごくがっかりな回答かとは思いますが、


こういう発声トレーニングで
うまく発声できるようにしていくには
シンプルに耳に頼って
よくよく見本の音を聞くのが一番良い!
というふうに言われてたりします!


というのも、
私たちの声帯って
心臓や肺みたいに
自分の意思で動いていない

100%脳からの電気信号でのみ動いている
不随意筋というものに分類されるんですね。


出音のイメージや、
参考の音声によって操作できる点で
半随意筋というふうに言われることもありますが、


おそらく多くの人は
喋ったりするときに


「こういう風に声帯を動かして、こういう声出そう」


っていうふうに
声帯を意識的に動かしたりは
してないかなと思います。


なので基本的には、
「頭に浮かんだ声」を発するように
脳が電気信号を発するので、

きちんと見本の声を聞いて
脳の信号を適切に出させる

そこに対して出てくる音を
きちんとジャッジして修正していく

そしてそれを反復練習することで、
筋肉を動きに慣れさせ
発達させていく。


本当に自由な喉を鍛えるボイストレーニングって
こういう訓練になってくるんですね
(地味ですよね、)


ただこのスーパー地味訓練ですが、
筋トレと同じように、
何度もやればやるほど
筋肉に刺激が入って鍛えられていくので、

「声が良くなった!」という効果は

歌いながら喉を鍛えた時よりも
実感しやすいかなと思います!

なので是非ね!
見本の音をよく聞いて!

1日5分でもいいので、
この分離のトレーニング
しっかりやってみて欲しいと思います!

喉の発達の3ステップ
他の2つのステップも
おいおい紹介していきますね!


それでは!