グルーヴ感をつくる声門トレーニングを完全解説!
皆さんこんにちは!
SEED VOCAL SCHOOL
ボーカルコーチ山口はるきです!
今日は
グルーヴ感のある歌を歌えるようなる方法について
トレーニングも合わせて紹介していこうかなと思います!
で、このグルーヴ感ですね
歌が好きな方でもこれを理解している方って
そんなにいなかったりする印象なのですが
これ知識として入れておくと
アーティストの曲聞いた時にも
この人こういう歌い方してるから
すごいグルーヴ感があるんだなとか
今後耳にする音楽全てが
自分の成長に繋がってくるようになると思うので
今日のこのグルーヴ感について
声帯の動きと合わせて
しっかり押えていって欲しいなと思います。
それでは行ってみましょう!
ps.今回内容難しめです💦ごめん!
動画で学びたい方はこちら⇩
1.グルーヴ感ってそもそも何?
じゃ早速
内容に入っていこうかなと思うんですけれども
今日は、
このグルーヴ感って何なの?
リズム感とは何が違うの?
という話から
入っていこうかなと思います。
このグルーヴ感を生み出せるとかなり
リズム感が強化されるものではあるので
一緒くたにされやすいかなと思うんですけれども
このグルーヴ感とリズム感は明確な違いがあります。
まずリズム感から説明すると
時間経過を正確に測っていく能力がリズム感ですね
例えばBPM100だとしたら
(BPMはリズムの単位:1分間に何個音符が入るか)
60秒を100分割した
その時間経過(0.6秒)を正確に刻み続ける能力ですね
(いわゆるテンポキープ)
それに対してグルーヴ感って
何かって言うと
最初の「音の立ち上がり」を強調する能力を
グルーヴ感というふうに説明しています。
(めっちゃ簡単に大雑把にいうと!)
こうやって聞くとやってることって
かなり違うんですね
リズム感は時間経過を正確に刻む
グルーヴ感はその時間経過に対して
出す音にこだわっていく。
実はプロアーティストなどが歌う
”一般的”にリズム感があると思われる歌って
この2つの要素がかなり高いレベルで
歌の中で再現されたりするんですね。
でも一般の人の歌で、
この人リズム感あるなぁ!っていう歌を歌う人って
あまり見かけないかなと思います。
(いたらかなりすごいですね!)
これは多くの場合、
グルーヴ感を作れていないから、
音の立ち上がりを操作できていないからなんですね。
次はなぜ、
多くの人はグルーヴ感を作れないのか?
グルーヴを作る方法についてお話ししていきます!
2.グルーヴ感を作るには?
まずですね、
このグルーヴ感を作る
大事な音の要素として
トランジェントっていうものがあります。
いきなりわけわからない単語が出てきましたね。
ミックスとかやる方だったら、
知っている人もいるかなと思うんですけれども。
このトランジェントって何かっていうと、
音の立ち上がりの1番最初に現れる音
だと思って欲しいです。
(音の始まりを明確にしている音と言ってもいいかも)
ドラムで言うんだったら
バチと太鼓の面が接触した1番最初のパチって音
(その後、面がなって、下の筒状の部分に響いてという流れで、普段聞く太鼓の音になります)
ギターで言うんだったら
ギターの弦とピックが接触した時に鳴る
カチっというような音ですね
(その後弦が揺れて音色感のある音が鳴る流れ)
ここには音色感とかはないですが
摩擦音として音が発生したりしてます。
この摩擦音を
トランジェントって言います。
まぁ難しいこと言ってますが、
めっちゃ簡単にいうなら!
音の始まりを明確にしている音ですね!
(ここが始まりだ!みたいな音)
なのでバイオリンなどは
基本的にトランジェントがないです。
(連続的な音で始まるため)
(うーん、難しい)
で普通の人は、
声帯でこのトランジェント(始まりの音)を出すのが
結構できなかったりするんですね。
なんで普通の人が
このトランジェントを作れないかって言うと、
声帯の閉鎖がちゃんとできてないからなんですね
しっかり閉鎖ができていない人って
発声の時どういう風になってるかって言うと
流れで示すと
①脳が発声するよ!って指令を出す
⇩
②肺が動き出して声道に空気が流れ出す
(感覚的にはここで発声しているつもり)
⇩
③声帯が閉まり始める
⇩
④声帯が振動し始めて鳴り始める(実際の鳴り始め)
みたいな感じなんですね
こんなふうに、
体感的な発声タイミングと
(②息の流れ始めるタイミング)
実際の発声タイミングには
(④声帯が閉まるタイミング)
かなり時間的なズレがあることが
上の流れからもわかるかと思います。
そして先に息の流れがあるところに、
声帯を後から動かして鳴らしにいっているので
バイオリンみたいに連続的な音の始まり方になって
トランジェント(明確な音の始まり)がなくなっていきます。
この音の始まりが、
連続的な始まりになっていて、
体感と、現実のタイミングにズレがある状態だと
このグルーヴ感を作るのはかなり難しいんですね!
(いつもぼんやり音がはじまる感じになる)
なので、
グルーヴ感を出すためにやって欲しい動きとしては
この声帯をしっかり閉じるところからスタートして
息を声帯で止めて欲しいんですね
息が止まった状態で
息のスタートと声帯の鳴りはじめを
用意ドンで合わせる!
ここで声帯閉鎖が
しっかりできていると
ここに摩擦音が生まれてくるので
波形がこういうなだらかな波形じゃなくて

1番最初に大きく跳ねるような波形になります

これができると
明確な始まりを作れるようになるので
リズムが強調されて聞こえたり、
さらにこの明確な音の始まりがあればあるほど
自分でも出してる音の始まるタイミングが
かなり明確に認識できるので
時間経過に合わせて正確に発声していくっていう
能力も同時に向上していく場合が多いです!
(始まりが明確だとリズムのズレに気が付きやすくなる)
また、
このスパイクする波形の歌声は、
YOASOBIのikuraさんの歌を聴くと、
声帯と息がよーいどん!で始まっていて、
音の始まりが明確なのがわかりやすいですね!
(音を弾くような出し方ですね!)
さて今日は、
本当に難しい内容になってしまってますが💦
ここまでをめっちゃ簡単にまとめると!
声帯閉鎖ができないと、
音の始まりがズレて、
かつ明確な音の始まりが分からなくなってしまうので!
声帯閉鎖しよう!
って話ですね!
そしたら
次はいよいよ
そのグルーヴ感を作るための
声帯閉鎖のトレーニングを
やっていこうかなと思います!
3.音の始まりをつくる声帯閉鎖トレーニング
じゃ早速!
トレーニング入っていこうかなと思うんですが、
ここでやって欲しい発声はこういう声になります。
これ合わせて地声バージョンも紹介すると
こんな発声ですね
でこれ何をしているかって言うと
声をまず1本長く出しますで
それを声帯の閉鎖で区切っていくような発声になってます。

なのでよくNG発声としてあるのが
この言葉の1つ1つを声帯で区切るんじゃなくて
息の強弱で作っちゃう場合ですね、

NG発生の見本を見てみましょう
これ正しくはこういう発声ですね
裏声と地声どちらか
やりやすい方から始めていただいて
最終的にはどっちも
できるようになるといいかなと思います!
この発声ができるようになると
口先とか舌の動きでリズムを作っていた人が
声帯でリズムを作れるようになるので
母音でもしっかりグルーヴ感出せるようになって
かなり基本的なグルーヴ感が底上げされるかなと
思います!
はいそしたら
今日はグルーヴ感について
かなり詳しく説明してきました!
トレーニングは
最初は難しく感じちゃう人も多いかなと思うんですが、
見本の音をよく聞いて
ちゃんと息で区切る発声やってみてほしいと思います。
で、本当に手も足も出ないという人は
基本的な発声や
喉の基本的な操作っていうところが
まだできてなかったりとか
筋肉バランスがちょっと偏っちゃってるとか
そういった原因が考えられるかと思います。
なのでそういう方は
他のTipsで基本発声とかも紹介してるので
そちらから取り組んでみて
安定した喉を作ってからもう1度
チャレンジしてみてもらえればと思います!
それではまたお会いしましょう
SEED VOCAL SCHOOL ボーカルコーチ
山口はるきでした!
またね!